Architectural Lighting Group


12 Light Proverbs|2017 7月

太陽の光と雲ひとつない青空があってそれを眺めていられるかぎり、どうして悲しくなれるというの?
アンネフランク

アンネフランク(1929年~1945年)は「アンネの日記」の著者として知られているユダヤ系ドイツ人の少女である。隠れ家生活2年間の間に書き続けたアンネの日記は、1947年に初版が出版され、その後評判を得て60以上の言語に翻訳され、世界的ベストセラーになった。

アンネはドイツのフランクフルトに生まれる。父母はユダヤ系ドイツ人で3歳年上の姉がいた。反ユダヤ主義を掲げる国家社会主義ドイツ労働者党(ナチス)の政権掌握後、迫害から逃れるために4歳の時に一家でオランダのアムステルダムへ移住した。

第二次世界大戦後、オランダがドイツ軍に占領されると、オランダでもユダヤ人狩りが行われるようになり、1942年からアンネ一家は隠れ家で暮らすようになる。しかし、1944年、ドイツ軍に隠れ家を見つけられてしまい、一家はナチス強制収容所に移送される。その後アンネは姉とともにベルゲン・ベルゼン強制収容所へ移送された。同収容所の不衛生な環境に耐えぬくことはできず、1945年チフスにより15歳で息を引き取った。

13歳の誕生日に父から贈られたサイン帳を、アンネは日記帳として使い、家族との葛藤や恋の悩みなどを記した。家族のうちただ一人生き残った父は、アンネの「戦争と差別のない世界になってほしいという」思いを世界の人に伝えるためアンネの日記を出版した。

アンネは小学校の頃はおしゃべりでじっと座っていられない陽気な女の子で女の子にも男の子にも人気があった。大人を喜ばせたり、慌てさせたりもしたが、誰からも褒められるような子供だったという。

そしていつも希望を失わず、強制収容所に連れていかれる電車の中でも窓の外の景色を楽しんだり、収容所での強制労働に従事していた時も同年の女の子とおしゃべりを楽しんでいたという。

アンネの書いた文をいくつか挙げてみる。
―希望があるところに人生もある。希望が新しい勇気をもたらし、再び強い気持ちにしてくれる。
あなたのまわりにいまだ残されているすべての美しいもののことを考え、楽しい気持ちでいましょう。
私は、死んだ後でも、生き続けたい。
苦しいことについては私は何も考えない。美しいことがまだ残ってるんだから。―

これらの文からアンネが強い心と冷静な目を持ち前向きに生きていたことが伺える。

太陽の光と雲ひとつない青空があってそれを眺めていられるかぎり、


どうして悲しくなれるというの?

この言葉には、どんな環境にあっても悲観的にならないで、美しいもの明るいものに目を向けて楽しい気持ちを持ち、希望を持って生きていたアンネの心が表れている。笑顔で明るい太陽の光を浴びて青空を見上げている様子が目に浮かぶような気がする。

アンネの将来の夢は小説家になることであった。アンネの日記が出版され、多くの読者を得たことでその夢は叶えられたのではないだろうか。そして現在でもアンネの日記は読む人の心に響き、感動を与えている。そのことはアンネが「死んだ後でも、生き続けたい」と望んでいたように、アンネが人々の心の中で生き続けているとも言えるのではないだろうか。


 
2015
1月 世に光を
2月 光はあなたを導く
3月 光がある所に陰影がある
4月 光であなたの心を明るく
5月 光には国境がない
6月 光を自由自在に
7月 七色の光達
8月 光は人生と共に
9月 光には個性がある
10月 光は前に進む
11月 光は真実を照らす
12月 未来に繋がる光


2016
1月 光は未来である。
2月 いかなる人にも光がある。
3月 勇気は逆境における光である。
4月 いかなる星にも光あり、
いかなる花にも香りあり

5月 一寸先は光
6月 光は、それがどこから来るかを
考えない人をも照らす。

7月 光が多いところでは、影も強くなる
8月 自分の力の成長が、理想の真実の
光である

9月 理想を掲げる限り、茨の道の先にも
光は見える。

10月 空気と光と友人の愛。
これだけ残っていれば、気を落とすことはない。

11月 闇深ければ、光もまた強し
12月 恋は炎であると同時に光でなければならない


2017
1月 空間の光は心の光
2月 人生あまり難しく考えなさんな。
暗かったら窓を開けろ、光がさしてくる。
3月 光あるうち光の中を歩め
4月 光を胸に、心新たに
5月 勉学は光であり、無学は闇である。
6月 闇は、闇で追い払うことはできない。
光だけがそれを可能にする。

7月 太陽の光と雲ひとつない青空があって、
それを眺めていられるかぎり、どうして悲しく
なれるというの?

8月 必死に生きてこそ、その生涯は光を放つ。
9月 昼の光に、夜の闇の深さが分かるものか。
10月 光の中を一人で歩むよりも、闇の中を
友人と共に歩むほうが良い。

11月 理性は、神が魂に点火した光なり。
12月 お前の光は、今、何処にある。