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12 Light Proverbs|2017 9月

昼の光に、夜の闇の深さが分かるものか。

フリードリヒ・ニーチェ(1844年~1900年)はドイツの哲学者、古典文献学者。
彼の生涯をみてみる。
小さい頃から成績優秀で24歳の若さでその才能を認められ、スイスバーゼル大学の教授となる。27歳の時に「悲劇の誕生」という本を書いたが学会や周囲から認められなかった。その後体調を崩し、大学を辞職し執筆活動をしながら孤独な生活を送る。失恋による傷心、病気による発作、母や妹との不和、売れない著書の、自殺願望にとりつかれた苦悩などを抱えた1883年に代表作である「ツァラトゥストラはこう語った」を書いた。1889年ごろから精神に異常をきたし、1900年に肺炎により55歳で他界した。

昼の光に、夜の闇の深さが分かるものか
は著書「ツァラトゥストラはこう語った」に記された言葉である。

ニーチェの哲学の根幹に「永劫回帰」(えいごうかいき)がありこれは今まで生きてきた生はそのまま同じく永遠に繰り返すという思想である。「ツァラトゥストラはこう語った」においてその思想を展開している。そして「永劫回帰を受け入れて喜びも苦しみもすべて良しとすることで超人となれる」と説いている。

超人とは「永劫回帰」の世界で「生の高揚」をとことん実現できる人間、これまでの価値観にとらわれず、絶えず創造的にクリエイティブなパワーにあふれて生きていける人のことである。

ニーチェは若い頃の輝きに満ちた生活に比べて後半の人生は思い通りにいかず悩み多きものだった。そんな苦労に満ちた人生からマイナス部分も含めて人生を肯定しより良い生き方を求めていこうとする彼の哲学が生まれたのだろう。

――光に照らされた目で見える外界の世界とその陰にある心の中にある光でしか見ることができない暗い闇の世界、人は光の部分だけでなく闇の部分にも目を向けて、全てを受け入れ肯定することで真の味わい深い豊かな生き方ができる――この格言に込められたニーチェの思いに静かに思いを馳せてみてはいかがだろうか。


 
2015
1月 世に光を
2月 光はあなたを導く
3月 光がある所に陰影がある
4月 光であなたの心を明るく
5月 光には国境がない
6月 光を自由自在に
7月 七色の光達
8月 光は人生と共に
9月 光には個性がある
10月 光は前に進む
11月 光は真実を照らす
12月 未来に繋がる光


2016
1月 光は未来である。
2月 いかなる人にも光がある。
3月 勇気は逆境における光である。
4月 いかなる星にも光あり、
いかなる花にも香りあり

5月 一寸先は光
6月 光は、それがどこから来るかを
考えない人をも照らす。

7月 光が多いところでは、影も強くなる
8月 自分の力の成長が、理想の真実の
光である

9月 理想を掲げる限り、茨の道の先にも
光は見える。

10月 空気と光と友人の愛。
これだけ残っていれば、気を落とすことはない。

11月 闇深ければ、光もまた強し
12月 恋は炎であると同時に光でなければならない


2017
1月 空間の光は心の光
2月 人生あまり難しく考えなさんな。
暗かったら窓を開けろ、光がさしてくる。
3月 光あるうち光の中を歩め
4月 光を胸に、心新たに
5月 勉学は光であり、無学は闇である。
6月 闇は、闇で追い払うことはできない。
光だけがそれを可能にする。

7月 太陽の光と雲ひとつない青空があって、
それを眺めていられるかぎり、どうして悲しく
なれるというの?

8月 必死に生きてこそ、その生涯は光を放つ。
9月 昼の光に、夜の闇の深さが分かるものか。
10月 光の中を一人で歩むよりも、闇の中を
友人と共に歩むほうが良い。
11月 理性は、神が魂に点火した光なり。
12月 お前の光は、今、何処にある。