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十五夜の光

北半球では太陽と月の角度により秋分の頃が最も観月に適しているという。いわゆる中秋の名月と呼ばれるのは旧暦八月十五夜で、年によって変動するが9月の終わりから10月にかけてである。十五夜の月を愛でる風習の起源は中国に由来しており、中国、韓国、台湾では中秋節として盛大に祝われる。

日本では中国の祭事が伝わった平安時代の頃から貴族の間で観月の宴や舟遊びが行われたという。月を見上げるのではなく水面に映り揺れる月を舟から楽しみながら歌を詠む舟遊びは、現代から見ても風雅なものに思える。

こうした月を愛でる慣習の一方で、月に魅入られたり月が狂気を生むという話もまた昔から存在する。人体組成の化学成分比の中で水分は60%を占める。月と太陽の天体的な位置関係において生じる 潮汐現象がその水分に少なからず影響を及ぼしているのではないかという説がある。

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