星に願いを

7月7日は七夕。年に一度彦星と織り姫が会う事の出来る特別な日。
梅雨の夜空に、満点の星屑が一筋の橋を作り、遠く夜空に住まう二人を導く。
ビルの光が華々しく多く存在する都会の夜空に、天の川の光は霞んでしまう。
光の存在しない、穏やかな海や山々の頭上で仰ぎ見る星空は、全く違った世界を生むに違いない。当たり前に存在する人々の営みの光は、本当はもっともっと謙虚でなくてはならない気がする。

自然と共に我々人間は生かされており、その生きる事を享受出来る事の素晴らしさに気付くには、ちょっと控え目で適度な自然への譲り合いの気持ちを忘れてはならない気がする。

年に一度の七夕の日に、やっと二人が会う事が出来る日に、ほんのちょっとだけ私達の光を、彼等二人に譲ってみてはどうだろうか。