雷光

夏も終わりに近づいていますが、相変わらず各地で「ゲリラ豪雨」が発生しています。東京都内では昨年の3倍にのぼるそうです。今回はその豪雨にたびたび伴う雷の光についてのお話です。

雷は積乱雲の中で上部と下部の電位差が拡大し、絶縁の限界に達した時に起こる放電現象です。1回の落雷はエネルギーに換算すると900MJ(家庭用エアコンを24時間フルで10日ほど稼働できる量)にも及ぶと言われます。
雷光はこの放電が強い光の束として観測されたものです。
放電の際には、周囲の空気が急激に膨張し、音速を超えたときの衝撃波が起きます。これが雷の音、つまり雷鳴の正体です。
雷が電気であることを発見したのは現在100ドル紙幣に肖像が描かれているアメリカの政治家・物理学者であるベンジャミン・フランクリンでした。1752年、嵐の中で凧をあげ、凧糸の末端にワイヤーで接続したライデン瓶により雷雲の帯電を証明しましたが、同様の実験をしようとして死者が出たことから、現在はあまりこの逸話は紹介されないそうです。