美しい日

青い空、はつらつとした陽の光、
赤・黄・白・桃・紫・橙などの色とりどりの花々が鮮やかに目に飛び込んでくる。

視界の全ての色がとても明快で、青い空とそれぞれの花々の色達が、
コントラストの中にもお互いが補完しあっていて、まるで完璧な美しさがそこにあるよう。
太陽の光が木々の枝葉の合間をすり抜けて、地面に陰影を生み、
虫たちは、ゆっくりゆっくり樹の表面を歩いている。

宝箱の中から、一気にそんな日常の一つ一つが飛び出してきては、
キラキラと光って、とても眩しくみえる。

一つ一つの現象がまるで完成された美しさのようで、
ぼやけた日常の姿が、一気に消し去られるような感覚になった。
それらを目にする事ができた事に、そしてその瞬間に立ち会えた事に喜びを感じつつ、
今日という一日に感謝した。

この瞬間は、ずっと続くのかな。
その美しさはまた違うようにみえるのかな。