「光の世紀」に向けて – 序章

私達人間にとって光は生きていく上で必要不可欠なものであり、光と共に私達は生きてきた。ALGではその長い歴史については「人間と光の関わり方の歴史」シリーズで取り上げ、また、「SDGsと照明」シリーズで持続可能な社会の実現と照明の果たす役割について考察した。今回からは未来の人間中心の持続可能な社会へ向けて光の果たす役割について、広い分野から「光」の可能性について取り上げてみたい。

光は物を照らすことにとどまらず、人間の生活をより安全で便利で豊かにすることができる大きな可能性を持つ環境要素であることを忘れてはならない。
そしてこれからの社会において光の果たす役割はますます重要になってくると思われる。光のスペクトルを設定することが可能になり、光の効果の研究も進み、光の可能性が大きく広がっている。

日本においてSosaiety5.0(超スマート社会)という政府施策は「経済発展と社会的課題の解決を両立する人間中心の社会」を提唱しているが、世界目標であるSDGsの「持続可能な社会の実現」の基本的な考えと同じであることから、日本経済団体連合会は「Society5.0 for SDGs」として政策を進めていく姿勢をとっており、新たな価値創造に向けて最終的に目指すべき姿を示している。

私達の生活に関わる光の利用は多岐にわたる。健康、医療、食生活、通信、工業、などの各方面で新しい研究開発が熱心に行われている。経済成長を図りながらも環境にも配慮して人にもやさしい――そんな光の利用例を知ることで、光に対する知識を深めこれからの光の新しい価値創造に理解と期待を寄せることができれば良いと考える。

Photo by Randen Pederson