化粧の見え方と光



外出先で見ると自分の顔の化粧が自宅での見え方と違って見え、不思議に思った経験は女性なら誰でもあるのではないだろうか。その現象は顔にあたる光の種類によって同じ化粧でも見え方が異なってしまうことから起きるのである。照明との関係を知り意識することで光を味方につけて自分を美しく見せることができる。

顔うつりが悪い場所として挙げられるのは、地下鉄の車内、古いエレベーターの中などである。いずれも上部から蛍光灯の光で顔が照らされ、肌のきめが粗く見え、顔に影が出来てしわや目の下のくまが強調され、顔色も悪く老けて見えてしまう場所である。逆にきれいに見える場所は、低い色温度の間接照明や白熱灯の照明による空間で良い顔色に見える場所である。

レストランなどで座る時は、照明の当たる角度によって見え方が違うことを意識して座る場所を選ぶと顔を美しく見せることができる。ダウンライトのような上部からの照明の直下になる場所は避けた方が良く、ほのかな光が当たる席の方を選びたい。

また、暗い空間では、暗さに負けて化粧の色が飛んでしまい、ナチュラルメイクが素顔に見えたり血色が悪く疲れて見えてしまう。暗い場所では、少し意識して厚めにファンデーションを塗り、はっきりとした部分メイクをした方が化粧が映えて元気に見える。

反射光を顔にあてて肌をきれいに見せるものにレフ板効果がある。その効果を得るためには首回りに白いマフラーやスカーフを巻いたり、白い襟のものを着用すると反射光が顔を明るく照らして顔を引き立ててくれる。

自分を美しく見せる光を上手に利用して様々なシーンで自分を演出してみてはいかがだろうか。

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