光を放つ石 (3) – ダイヤモンドの物語

ダイヤモンドは宝物として古代ギリシャに渡り、古代ローマまで辿りついた。

原石のままのダイヤモンドはどの石よりも強く、金属をも寄せ付けない硬さをもった珍しい貴重な石として古代ギリシャの人達は「神々の涙」、古代ローマ人は「星のかけら」と信じたといわれている。古代ギリシャの哲学者プラトンはダイヤモンドを「宇宙の魂が形となったもの」と文書に記している。いかに当時の人達にとってダイヤモンドが神秘的なものとして扱われていたかが伺える。

古代ギリシャの人々は、ダイヤモンドを「アマダス」(「AMSDAS」)と呼んでいた。アマダス「AMSDAS」は古代ギリシャ語の「何よりも強いもの、侵すことができないもの」という意味で、「ダイヤモンド」の語源となっている。