SDGsと照明 – 無電化地域に光を

世界には無電化地域が広くあり、その人口は約12億人で無電化率は全世界人口の約20%(5人に1人)と言われている。特にアフリカと南アジアの電化率は低く、アフリカの農村部では5人に4人以上が無電化地域で生活している。

無電化の暮らしは不便なだけでなく、貧困からの脱出を困難にしている要因の一つとなる。例えば、アフリカでは調理や照明の燃料としての20キロもの薪を多くの女性が毎日約平均5キロの道のりを歩いて収集しなければならない。
また、無電化地域では照明や暖を取る方法として薪やろうそく、灯油ランプが使用されているが、火事になることが多い。そして夜間の診療や勉学が行えず、生活に大きな支障が生まれている。

無電化地域では、照明用に灯油ランプが一般的に使われている。しかし、貧困層家庭では
灯油ランプの使用は1か月に3日程度であるという。また、灯油ランプは、照明としては暗い上にすすにより呼吸器系の疾患をもたらすという問題があり、開発途上国の人口の6%が呼吸器疾患に侵されている。
これらの地域では街路灯がないことで夜間の外出は危険なものとなり、小動物に襲われることも多くなってしまっている。

日本の企業は、数年前から無電化地域の生活照明として使用できる「ソーラーランタン」やLED照明付きの小型蓄電器を寄贈したり販売提供している。太陽光であかりを灯し、今まで不可能であった夜間の勉強や病院での治療を可能とし、無電化で暮らしていた人々の生活を大きく向上させることができて感謝されているという。

この日本企業の働きかけは、多くの無電化地域に光を提供することにより、文化的な生活を営まれるようにしたSDGsの達成に貢献している好例として挙げられるだろう。

 

photo by SolarAid Photos