「雲のうしろには、太陽がいつも輝いている。」

ヘンリー・ワーズワース・ロングフェロー(1807~1882)はアメリカ合衆国の詩人である。存命中からアメリカで賞賛され、作品は広い人気を集めた。その詩は親しみやすく、分かりやすい題材を扱い、健全な人生観を平明で流麗な表現で謳いあげた。
ロングフェローはアメリカのメイン州で生まれ、父は弁護士であった。幼い時から読み書きに秀でており、3歳で私塾に入学し、14歳でボウディン大学に入学した。大学卒業後、ボウディン大学の教授職となり、19歳から22歳まではヨーロッパを旅し、教本を書いたり旅行記を著した。後にハーバード大学の教授となり、その間に詩集を書いた。36歳の時に、結婚をし、6人の子供に恵まれたが、54歳の時に妻が急死してしまう。その後妻の死に悲嘆しながらもダンテの「新曲」を翻訳したり多くの作品を著し、75歳で腹膜炎により亡くなった。

雲のうしろには、太陽がいつも輝いている。

この格言には、ロングフェローの人生に対する励ましを感じることができる。
人生には雲が覆い太陽の見えない日がある。雲によって雨が降ったり雪が降ったり嵐の日もあるだろう。しかし、そんな日も雲が晴れればその上にはいつも変わらない太陽の明るい光が輝いているのだ。もしどんな辛い場面や壁に当たったとしてもその先には輝く太陽がある事を忘れてはならない。
つい人間は、暗い雲に覆われたような辛い時になると、その暗さに心が折れそうになってしまい、気力を失ってしまうことがある。しかし、そんな時でも、いつか雲の上の明るい太陽の光に出会えるということを信じて諦めずに頑張っていく気力を持ちたいものである。