クリスマス – 光と色

「師走」という言葉とは裏腹に、街はクリスマス一色に染まりお祭りモードな様子はなんとも微笑ましい。電子メールが普及した現代では手紙の需要が減少しているが、アメリカでは12月になると紙媒体のクリスマスカードを贈る習慣がいまだに人気のようだ。贈られたクリスマスカードをツリーのまわりに飾ることで、クリスマスに向けての気持ちを高めていくそうだ。アメリカでは多民族国家の由縁から、家族との絆をどこの国よりも大きく表現する。クリスマスカードも愛情表現の1つとして、今年も大事に1通1通贈られることだろう。

クリスマスと言えば赤と緑を連想する。それらは宗教と絡んだ意味があるようだ。 Christmas Red、それはキリストの血の色と愛という意味が、そして緑は永遠の命や春の訪れを象徴している。一方、日本人にとってのクリスマスとは宗教的な意味を理解せずとも、1年の終わりを締めくくる厳かな気持ちと、新しい1年を迎える希望をクリスマスになぞらえて、和の心にひっそりとあかりを灯すひとときではないだろうか。