旋律が生み出すもの

Sound which is always invisible, untouchable, undestroyable.
Sound which is always touching my mind silently just like a light in laps and ruffles.
-Miho Konishi

いつも音楽を聴くときに思うこと。
音は光のように目に見えるものではない。
それでも音によってストーリーを作り出したり、雰囲気を作り出す事は、本当にすごいと思ってしまう。
感性やセンス、それに音を巧みに操るテクニックで、見えない物体や空間を作り出してしまうのは、誰もができる事ではないような気がする。

音が単なる音として耳に伝わるのか、音が他の音とぶつかり合ったり融合したりして、心の中で三次元的な何かに変化したりする。目には見えない「雰囲気」で あったり「空気」が、まるで心の中の海に静かにさざ波という波動を与えたり、時には大きな津波という波動を与えたり。言葉にするのが難しいくらい、音楽というのは人の心と密接に関わっているような気がする。

なんだか、ちょっと難しいけれど、物理的な空間と非物理的な空間、というのかな。
自分自身を実際取り巻いている空間と、自分自身の心の中にある空間。

きっと、音楽は、自分自身の心の中にある空間に比較的近い存在で、ともすればその空間を居心地のいいものに作り上げたり、逆に居心地の悪いものに作り上げたり してしまうものであったりするのかもしれない。 だから、音楽は、人の心により近い存在のような気がしてならない。

物理的空間と、もう一つの非物理的空間。
この二つが一つになる瞬間って、一体どんな時なのだろう。
その瞬間に、次回はいつ出会えるのかな。

George Winston “Autumn-Colors/Dance”