光と陰の世界で生まれ変わるもの─シャンパン「シャンパンにまつわる名言(2)」

シャンパンに魅了されたアーティストも多い。

ヴォルテール(フランスの哲学者)は詩の中でこう書いている。

「このフレッシュなワインからは、はじける泡。だから、フランス人は輝いて見えるのだ。」

オスカー・ワイルド(アイルランド出身の作家)は

「シャンパーニュを飲む理由が見つけられないのは、想像力が足りない人間だけだ。」

アレクサンドル・デュマ(フランスの作家)は、常にインク壺の脇にシャンパンのグラスを置き、それにあやかって自分の筆がはじけるような想像力を持つようにと願っていたそうである。

音楽家ではベートーベン、フレデリック・ショパンもシャンパンの愛飲者だった。
リチャードワーグナーは、「タンホイザー」のパリ公演が失敗に終わった後、

「シャンパンだけが生きる希望を与えてくれた」

と言い、シャンパンのお蔭でフランスを嫌いにならずに済んだとされている。

20世紀初頭の画家たちもシャンパンを絵画の中に描いており、マネやユトリロの絵の中に
シャンパンが登場している。

小説家では、プーシキン、ヘンリー・ミラー、バルザック、モーパッサン、コレット、フランソワーズ・サガンなどがそれぞれウィットに富んだ言葉で、シャンパンを作品に登場させている。

ヘミング・ウェイは

「金がある時はまずシャンパンに使う。それが金の一番正しい使い方だ」

とホテルのスイートルームでシャンパンをグラスに注ぎながらこう語ったという。

トルーマン・カポーティ(アメリカ人作家)はこう言い放ったという。

「死に直面してなお笑うには、一杯のシャンパンがあればよい」

世界の名俳優の中にもシャンパンの愛好者は多い。
ホール・ホーフ(オランダの俳優)は

「シャンパンは音楽と味覚を同時にもたらしてくれる」

と言い、シラーの詩を口ずさみながらシャンパンを一気に飲み干して人生の幕を閉じた。

マレーネ・デイトリッヒ(ドイツ出身の女優・歌手)は自身の回顧録にこう書いている。

「シャンパンを飲むと、毎日が日曜日で、このあとにはもっと素晴らしい日々が待っているような気分にさせてくれる」

シャンパンは17世紀に誕生して以来、いつの時代も人々に寄り添ってきた。グラスに注がれたシャンパンは、人々の人生と重なるように華やかであるがゆえの孤高の美しさに満ちている。

密閉された光のない暗い樽の中で熟成した後、暗い瓶の中でさらに熟成させて造られたシャンパン。そして明るい光のもとでお祝いや記念のイベントに供されて華やかで気品高い雰囲気を醸し出すシャンパン。これからも人生を彩る友としてシャンパンは多くの人に好まれ、愛されていくことだろう。