育児と光1

これまで大人の目にとって心身共に光の影響が大きいことは記事に取上げてきたが、子供の目と光の関係についてはどうだろうか。まだ幼い子供では目の機能が未完成なために光環境が大きくその成育に関係する。また、目の機能がほどんど大人並みになった子供でも、大人より目の水晶体が澄んでいるため光の透過率が大きく、光が目に与える影響は大きい。

現代の子供たちの状況をみると、ゲームやスマホを長時間見たり、夜更かしをしたりと目を酷使するような生活パターンになっていることが多く、目の健康に対しての配慮の必要性が増している。

成長する子供の目と光の関係はその子供の一生涯の目の健康に影響を及ぼす非常に重要なものであり、大人が子供に良い光環境を提供することは子供の目の健康を守る上で重要な事柄だと考える。そして光が体だけでなく心にも影響を与えることを踏まえて子供の光への感性を磨いてもらえるような働きかけを大人が行っていければと思う。

子供の成長段階に応じてどのような光環境が相応しいのか、どのような照明が必要なのか、どのような点について気を付けると良いのかなどについて、今回からは「育児と光」と題して子供のために考えたい光環境について取り上げてみる。

 

photo by Kat Grigg