シャボン玉の虹色


春も後半に差し掛かり、だんだんと温かくなってくる5月。初旬にはゴールデンウイークもあり、外出する機会も多くある。公園や旅行先、広場などではしばしば子ども達がシャボン玉で遊んでいるところを見かける。

身近な道具だけで誰でも簡単に作れるシャボン玉は、江戸時代からすでに存在し多くの人に親しまれている。シャボン玉の魅力はなんと言ってもその色彩にある。見る角度や光の当たり方によって常に変化し続ける幻想的な虹色は「光の干渉」と言う性質によって生じるものである。

シャボン玉に当たった光は膜の表面と内面でそれぞれ反射し重なり合う。重なった光の波はお互いに干渉して強めあったり弱めあったりする。この波の性質が美しい虹色の色彩を生んでいる。

シャボン玉の色彩は光が反射することによって生じる性質のため、光の当たらない暗いところではその魅力は発揮いされず透明な泡となる。シャボン玉の虹色は春の暖かな光に照らされることにより生じるのである。

周囲の光を反射させ美しく光るシャボン玉。春の季語としても用いられるそれは今の時期に最適な遊びといえる。この機会に童心に帰ってシャボン玉で遊んでみるのはどうだろうか。

参考資料
https://www.rd.ntt/dic/master/photo_kids/006/index.html