光と陰の世界で生まれ変わるもの7─シャンパン「シャンパンにまつわる名言(1)」

多くの著名人がシャンパンを愛飲し、シャンパンにまつわる名言を残している。
「女性が飲んで美しくいられるのはシャンパンだけ」
美貌と知性を兼ね備え、ルイ15世の寵愛を受けたマダム・ド・ポンパドゥールが、語った言葉である。
ボンパドール夫人はシャンパンを愛飲し、毎年200本ものシャンパンを城に運ぶように指示をしていたという。夫人が亡くなってからはルイ15世は毎晩夜食と共に飲むシャンパンに慰めを見出していたと言われている。

かのナポレオンはこんな名言を残している。
「シャンパーニュは戦いに勝った時は飲む価値があり、負けたときには飲む必要がある。」
―勝利をした時にはシャンパンを喜びと共に味わい、負けた時には気持ちを奮い立たせるためにもシャンパンを飲むのだ

ナポレオン軍は遠征の前に必ずシャンパーニュの地に立ち寄り、大量のシャンパンを購入して戦地に赴き、戦いの前にシャンパンを飲んだと言われている。その結果は、連戦連勝。しかしロシア遠征では、その時だけアルザスでワインを調達してしまい、そのため惨敗してしまったという話はシャンパーニュ地方の人々の語り草になっている。

「私は二つの時にしかシャンパンを飲まない。恋をしている時と、していない時。」
これはフランスのファッションデザイナーのココ・シャネルの名言である。
「お肉には赤を、魚には白を。そして恋にはシャンパーニュを。」

オードリー・ヘプバーンの言葉である。
黄金色に輝くシャンパンのもつ華やかな美しさは、飲む女性をも美しく演出してくれるということを美に敏感なこの二人の女性は語りたかったのではないだろうか。

「シャンパンは生きる意味を知っている人間の日々の楽しみなのだ。このことには、作家も政治家も、粋人もみな同意する」

シャンパン愛好家であったウィストン・チャーチル(イギリスの政治家)がシャンパンの持つ魅力を表した名言である。

シャンパンには精神をリラックスさせ、消化活動を高める効果があるといわれている。
私達にとってシャンパンは喜び、楽しみを彩り、悲しい時には心に潤いと元気を与えてくれる特別な飲み物であり、魅力溢れるお酒と言えるのではないだろうか。