マインドフルネスと光2─効果


マインドフルネスは現在では医療、教育、ビジネス、スポーツなどの多くの現場で実践されており、その効果は多岐にわたる。今回は効果について取り上げる。

疾病治療の観点の効果としては、うつ病や不安障害の改善、抗炎症効果など様々な精神・身体疾患に対する効果が証明されている。

一方、一般的な観点の効果は以下のようなことが挙げられる。
●集中力・注意力の向上
●記憶力・学業成績の向上
●意思決定力の向上
●作業スピード・生産性の向上
●ストレス解消、ストレス耐性の強化
●洞察力、直観力、創造力の増大
●他者への思いやりと共感性の向上
●自律神経バランスの回復
●物事の受け止め方が前向きになる
●免疫機能の向上
●減量や健康的な食生活に役立つ
●不安感や恐怖感の解消
●自分が満ち足りた存在であることを感じ、心の平安、喜び、幸せな気持ちにつながるようになる

ハーバード大学の研究では8週間マインドフルネスのプログラムを実施したところ、脳の海馬に影響を与えてストレスが抑制されたという結果が出たことが報告されている。
また、スタンフォード大学の調査では、マインドフルネスの練習が人間の苦痛を軽減させることが証明されており、ある会社では7週間マインドフルネスを実施したところ非生産的は活動を遠ざけ生産的な活動に従事する傾向が強くなったとされている。※1

教育にもマインドフルネスが取り入れられている。カナダのブリティッシュコロンビア州の公立校ではマインドフルネスを行った生徒の方が15%点数が高かかった結果が出たという。マインドフルネスにより集中力がアップし、ストレスが解消されて高い点数につながったと考えられている。※2

また、成績だけでなく生活態度にも良い影響を与えることが分かっている。アメリカのメリーランド州ボルチモアの学校で、悪い態度をとった生徒にマインドフルネスを課した結果停学処分になる生徒が減り、出席率が上がったという。そのため厚生施設でもマインドフルネスを取り入れるようになってきているという。※3

マインドフルネスは筋肉トレーニングのように実践を継続することでより強靭な精神力や
自己調整力を身につけることができ、自己調整力も増すといわれており、自己開発の方法としても今後さらに利用者は増加していくと思われる。
 
 
※1 8週間の瞑想で脳が“生まれ変わる”ことが判明!. エキサイトニュース. https://www.excite.co.jp/news/article/Tocana_201710_8_1/
※2 「瞑想」で成績アップ!?「集中力のある子」を育てる「脳の休ませ方」とは?. ダイヤモンド・オンライン. https://diamond.jp/articles/-/105406?page=2
※3 世界中が注目・罰の代わりに瞑想を取り入れた学校に驚きの変化が. Trinity WEB. https://www.el-aura.com/wake-up-japan20161004/