「決して、影に怯えてはいけない。それは単に、どこか近くで照らしている光があるということなのだから」


ラス・E・レンケルはドイツの作家である。

この格言は、
―影のような暗い出来事に怖れや不安を感じる時でも、怯える事はない。その影を作っている光が必ず影の反対側にあるはずである。その光に希望や喜びや明るい部分を見ることができるだろう。
狭い視野に陥って暗く物事を捉えて怯えることなく物事を俯瞰的に見るようにすれば、自ずと明るい部分を見ることができて、物事をしっかり把握することができるだろう―
そう励まし、鼓舞している言葉ではないかと思う。

そして暗い影があるということは影を作っている実体があるはずであり、その実体がどんなものであるかを認識することが大切である。そうすれば、窮地に陥っている場合でも良い解決策なりを見つけることに繋がることだろう。

現代社会は、ともすれば実体を見失いがちな世の中である。実体無きものに振り回されたり、実体の無いものの影に怯えるようなことが多いのではないだろうか。そんな時こそ、この格言を思い出してみよう。
 

 決して、影に怯えてはいけない。
 それは単に、どこか近くで照らしている光があるということなのだから

 
きっと影のように見える暗い出来事にも怯えることなく、しっかりとその実体を見つめながら光のある方に目を向け、冷静に思索して行動することをあなたに促してくれる力強い言葉となることだろう。