日本の伝統を灯す街

江戸時代、城下町として繁栄した日本橋。伝統を受け継いだ昔ながらの和の雰囲気と再開発による現代的な街づくりが調和し、日本橋は日本を代表する都市のひとつとしてそのアイデンティティに磨きをかけながら発展を続けています。
ALGではそんな日本橋エリアの照明プロジェクトに携わり、光によって伝統を守り、継承することで、日本橋らしい夜の景観を創造する一翼を担っています。

COREDO日本橋 (2004年竣工)
設計:Kohn Pedersen Fox Associates+日本設計
受賞:平成16年 日本照明学会 照明普及賞

日本橋三井タワー (2005年竣工)
設計:Pelli Clarke Pelli Architects+日本設計
受賞:平成17年 日本照明学会 照明普及賞

OVOL日本橋ビル (2018年竣工)
設計:竹中工務店
受賞:平成30年 日本照明学会 照明普及賞

日本橋再生計画

「残しながら、蘇らせながら、創っていく」というコンセプトの元、街の歴史と伝統を踏まえた「日本橋再生計画」が官・民・地域一体となった一大事業として2004年より推進されています。
ALGが照明デザインを担当した「COREDO日本橋(2004年竣工)」「日本橋三井タワー(2005年竣工)」「OVOL日本橋ビル(2018年竣工)」はこの日本橋再生計画に含まれ、それぞれが日本橋固有の和の魅力を活かしながら街の用途・企業・人の多様化を図るものとなっています。

 

 

光によって伝統を守り継承する

商業施設、ホテル、オフィス、コミュニティの場…日本橋再生計画によって日本橋は街の用途の多様化が図られました。空間の用途が異なれば必要な光も異なり、日本橋には様々な光が溢れ混在しています。このような光環境を統一して見せ、日本橋特有の伝統ある街の上品な空気感を保つため、各建築において共通した光の要素を用いた照明デザインを行いました。これにより、日本橋の魅力的な夜の景観の創造に寄与しています。
 

光の要素1. 光のカーテン

色温度の低いあたたかみのある光のカーテンでビルのファサードを包み込むことにより、商業施設、オフィス、ホテルなど、異なる施設が入居した複合ビルの光環境を統一して見せています。これにより、ビル全体が品のある落ち着いた印象を纏い、日本橋の夜の景観に溶け込むライトアップとなっています。

光の要素2. ウェルカムライト

江戸時代の繁栄を象徴した街、日本橋は、今でも都内を代表するショッピングタウンであり、日夜多くの人々が行き交い賑わっています。そんな人々の往来を迎え入れ、歓迎するために、ビル周辺の足元をやわらかな光で照らしています。

光の要素3. 新たなシンボルとしての光

それぞれが日本橋再生計画エリアに位置し、日本橋の新しいシンボル、再開発によるより一層の繁栄を象徴するものとして計画されました。そのため、各ビルは街単位での見え方、遠景や中景からの見え方も考慮され、日本橋の街並みに馴染みつつもダイナミックなライトアップによって印象付けられています。

明るい未来へと続く街道の起点

日本橋再生計画によって、文化・経済・商業の発信地として栄えた当時の中心性のある街の姿が現代に再現されつつあり、そして日本橋が作り上げる新たな価値を世界へと発信して行くことを目標としています。
活気に満ち溢れつつも品があり、優しさとあたたかみが感じられる…そんな日本の伝統を継承した街と光が、ここ日本橋から世界へと発信され未来へと繋がって行くことを願っております。

COREDO日本橋

竣工年度:2004年
設計:Kohn Pedersen Fox Associates
共同設計:日本設計
受賞:平成16年 日本照明学会 照明普及賞 受賞

プロジェクトの詳細はこちら

日本橋三井タワー

竣工年度:2005年
設計:Pelli Clarke Pelli Architects
共同設計:日本設計
受賞:平成17年 日本照明学会 照明普及賞 受賞

プロジェクトの詳細はこちら

OVOL日本橋ビル

竣工年度:2018年
設計:株式会社竹中工務店
受賞:平成30年 日本照明学会 照明普及賞 受賞

プロジェクトの詳細はこちら