夜光虫

草木が茂り、蒸し暑さが常態となっていく7月は七夕のある月としても知られている。
今回は夏の夜の海を幻想的に彩る「夜光虫」という生物について紹介する。

名前からはあまり想像がつかないが、夜光虫とは海洋プランクトンの一種である。
「ノクチルカ」と表記されることが多く、その大きさは直径約1mmと海洋プランクトンの中では大きい。5月から9月にかけてみられ、実は赤潮を形成するプランクトンの一種でもある。

その一番の特徴は、名前の通り「夜に光る」ということだ。夜光虫が体内に有している「渦鞭毛藻類ルシフェリン」が発光する要因とされている。

赤潮が発生するほど大量に夜光虫が発生するために、波打ち際などが青白い光によって彩られるのである。
赤潮の発生を手放しに楽しむことはできないが、夜光虫が浮かび上がらせる「波」から、葛飾北斎が作り出した「波」を連想していくのも興味深いのではないだろうか。

参考文献:
海が青く光る『夜光虫』が見れる条件と時期
ヤコウチュウ(夜光虫)
海が赤色に染まる現象(夜光虫)について