「この世で本当に美しいのは三つだけ。光と空と水。」


ギイ・ド・モーパッサン(1850~1893年)は、フランスの自然主義の小説家、劇作家、詩人。人物、風景、心理描写に卓越した能力を持つ彼の作品は、島崎藤村、永井荷風ら日本の自然主義の作家に多大な影響を与えた。

1850年、モーパッサンは、フランスのノルマンディーのブルジョワ階級の家に生まれた。父母が不仲により別居したため、12歳以降は母と生活した。パリ大学法学部在学中に普仏戦争に従軍し、後に敗走した。その戦争体験の影響は大きく、彼の人生観や多くの作品の中に伺うことが出来る。

戦後はパリにおいて海軍省、文部省に勤務した。この頃から、先天性梅毒による神経系の異常を感じるようになり、生涯その症状に苦しむことになる。

1880年30歳で短編「脂肪の塊」により小説家としてデビューする。この作品は、高く評価され、モーパッサンの名前を一躍世に広めることになった。

役所勤務、執筆活動に励む一方で、ヨットを購入して地中海に乗り出し、コートダジュール、イタリアへと頻繁に旅行を繰り返して楽しんでいた。

1882年に病気の悪化により文部省を退職し、翌年には長編小説「女の一生」を発表した。この作品は、当時トルストイにも高評価された名作であり、現代においても世界中で多くの人を魅了し続けている作品である。

1888年頃から奇行が目立ち始め、次第に体調が悪化し、1893年42歳の時にパリの精神病院でその生涯を閉じた。

この世で本当に美しいのは三つだけ。光と空と水。

慌ただしい都会の喧騒や役所勤めの閉塞感から解放されて自由な休息の時を得るためにヨットを使って多くの水辺を旅したモーパッサン。
ヨットに乗って自然の中に身をゆだねたひとときにこの格言は生まれたのではないだろうか。青い空を眺めながら太陽の光に包まれて、水辺で心を癒されながら自然の美しさを堪能している姿が目に浮かぶようである。




・ウィキペディア
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