歯科医院の待合室・診察室の光環境1


1989年に始まった「8020運動」は、「80歳になっても自分の歯を20本以上保とう」という運動である。

2022年の厚生労働省「歯科疾患実態調査結果の概要」によると日本人80歳から84歳までの平均歯数は15.6本となっており、予防医学が盛んなスウェーデンの21本などに比べると少ない本数である。その原因として定期健診の受診率の低さがあげられている。

2022年度に政府は国民全員が定期的に歯科検診を受けることを目標とする「国民皆歯科検診」制度の検討を発表した。現在国内の定期的な歯科検診の受診率は50%に留まっており、今後受診率を上げるために国による定期健診の義務化が検討されている。

歯の治療のためだけではなく、定期健診として訪れることが推奨される歯科医院は、私たちにとり、より身近で重要な医療機関として再認識されるようになることが予想される。

今回より歯科医院の待合室、診察室の空間環境について取り上げ、理想とする光環境について考察を行う。