ウェルビーイング12―オフィス環境

厚生労働省が2023年に行った「第6回新型コロナウィルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査」では、従業員が働く上で重視することとして、「柔軟な働き方ができること」や「職場での人間関係・雰囲気」の割合が多く上がっている。*1

コロナ禍によりテレワークが取り入れられるようになり、従来のオフィスのみでの就業体制に大きな変化が起きている。オフィスの存在意義についても再考され、コミュニケーションを図る場としてより魅力ある事務所にする必要性が生まれ、様々な試みが行われている。

オフィスにコミュニケーションスペース、リフレッシュスペース、集中スペース、個人スペース、などの空間を設置して行為の内容に対応したり、瞑想スペース、運動スペース、などのスペースを設置して、さらなる従業員のウェルビーイングの向上を図る企業も出てきている。

また、従来の固定の座席によらずに自由に席を選んで行う執務スタイルである「フリーアドレス」を取り入れて、コミュニケーションを活性化し、生産性の向上を達成している企業もある。

多様性の時代において、多様な働き方に対応した就業体制、その空間づくりが強く求められているのである。テレワークの浸透とともに、事務所に特別の価値を加えてコミュニケーションの活性化を図ることで、人間関係や雰囲気に良い影響を与え、ウェルビーイングに寄与すると考えられる。

照明計画においては、執務スペース、癒しのスペース、交流のスペースなど、各目的に応じた空間ごとの光環境の演出計画が期待されている。フリーアドレスに関しては、タスクアンドアンビエント、各人が好みの照明に調整するシステム、などによる照明の果たす役割は大きい。

■参考文献
*1:「第6回新型コロナウィルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査」