動物と光2-ペットと光②

日本において現在ペットを飼っている人は28.6%で、飼っているペットは「犬」が44.4%で最も多く、「猫」は38.4%である。*1
今回は、日本でペットとして多く飼われている犬と猫の視覚について考察する。
犬の視力は0.3程度、色覚は、青・黄・グレー(または紫)が識別できるといわれている。視野については、人間の視野が約180°であることに対し、犬は約250~270°の広い視野を持っている。そのため、前方だけでなく、斜め後ろの対象物も目で捉えることができる。
猫の視力は0.1~0.2程度、色覚は、緑と青色を識別でき、視野は200°である。
犬や猫の網膜の裏には「タペタム層」と呼ばれる細胞層がある。 これは一部の野性動物にもある人間にはない組織で、わずかな光を反射して視神経に届ける役割を持っている。
そのため人が必要とする光量の犬は4分の1、猫は6分の1程度で対象を判別することができる。人間にとっては対象物が見えない暗闇の中でも、犬や猫はわずかな光で対象物を見ることができるのである。
動体視力については、犬や猫は人間が持つ動体視力に比べて4倍以上の能力があるといわれており、人間より細かな動きを察知することができる。そのため、蛍光灯の50回もしくは60回の点滅を認識できると考えられており、その点滅に不快感を感じている可能性が指摘されている。
犬や猫が不快な思いをしないように、蛍光灯や粗悪なLEDの光の点滅が目の刺激となってしまうことを配慮して、高品質のLEDを設置するなどペットの目に優しい光環境を整えてあげることが必要である。


