ぼんぼりの光

3月のイベント「雛祭り」では、童謡「うれしいひなまつり」にもある“あかりをつけましょ ぼんぼりに”の歌詞通り、ぼんぼりのやわらかな光がひな人形を優しく照らします。今回は、このぼんぼりについてご紹介します。

ぼんぼりとは、紙や布を張った枠の中にろうそくを灯す、小さな照明器具のことです。昔、電気がなかった時代には、家庭や行事でぼんぼりが使われていました。和紙を通したほのかな光が、ぼんやりとした魅力的な空間を作り出していたのです。現代では、照明の種類が増え、明るいものからぼんぼりのように柔らかな光を放つものまで、さまざまなタイプが登場しています。最近では、ぼんぼりにLEDを使ったタイプもあり、手軽に購入できるようになりました。和紙を使った照明器具は、昔ほど見かけなくなりましたが、今でも日本料理店やインテリア照明として人気があります。和紙の照明が愛され続ける理由は、美濃和紙など伝統的な技法で作られた和紙の美しさや、クリアな現代の光とは異なる、柔らかでぼんやりとした光が「心地よい」と感じられるからかもしれません。

日本の伝統技術は時に忘れられ、時に再び注目を集めます。忙しく、明るい現代だからこそ、少し立ち止まって、ぼんやりとした光の中で過ごす時間も大切かもしれません。

参考文献:
雛祭りソングの「ぼんぼり」とは?雛人形に添える意味や設置場所を解説 | 株式会社ふらここ (furacoco.co.jp)