「足元に目を落とすのではなく、星に目を上げることを忘れないようにしなさい。あなたから見えるものを理解し、宇宙を存在させているものについて疑問を持ちなさい。」

スティーヴン・ホーキング(1942~2018年)は、イギリスの理論物理学者である。誰もが認める学者としての比類なき研究成果と影響力、難病のALSのハンディキャップを克服し、人生を好転させて残した偉大な実績は高く評価され、「車いすの天才科学者」として世界的に称えられた。

ホーキング氏は1842年にイギリスのオックスフォードに生まれた。1959年にオックスフォード大学に入学し、自然科学を専攻し、その後ケンブリッジ大学で博士号を取得する。

大学在学中の21歳の時に、ALS(筋萎縮性側索硬化症)と診断されたが、発症後も精力的に研究を続けた。43歳の時に気管切開手術を受けた後は、音声合成装置やハンドクリッカー、さらには赤外線センサー付きの眼鏡などを使用しながらの研究生活であった。

ホーキング氏は、相対性理論と量子力学を結合させた宇宙物理学の先駆者とされている。1965年にブラックホールからの熱放射を提唱した。この研究は「ホーキング放射」と呼ばれ、ブラックホールが熱放射のかたちで放射能を照射し、縮小していくことを示唆した。

その後も多くの重要な発見を行い、1988年には「ホーキング、宇宙を語る」を出版し
た。この本は、宇宙論の複雑な詳細を専門用語以外の言葉を使って一般の人にも分かりやすく著した内容で、多くの読者を得て1000万部を超えるベストセラーになった。

彼は、宇宙の優れた研究者としてだけではなく、世界中の人に宇宙論を広めた「宇宙論の大使」としても偉大な功績を残した人だったと言えるだろう。ホーキング氏は76歳でこの世を去った。

足元に目を落とすのではなく、星に目を上げることを忘れないようにしなさい。あなたから見えるものを理解し、宇宙を存在させているものについて疑問を持ちなさい。

―どんな時でも下を向いて足元に見えるものを見るだけではなく、上を向いて夜空に輝く星の光を見ることを忘れないようにしよう。実際に見えているものだけではなく、大きく広がる宇宙の存在や世界にも目を向けてその謎についても自由に探究してみよう―

宇宙の秘密を解き明かしたいという熱意を持ち続け、ALSという深刻な難病に侵されながらも多くの功績を残したホーキング氏。彼の科学者としての偉大な業績は世界的に評価されて多くの賞を受賞した。

そして難病と闘いながらの50年以上にわたる研究活動は、人間としての強靭な精神力と飽くなき探究心を体現した素晴らしいものとしてこれからも多くの人々に感銘を与えていくことだろう。




・ウィキペディア
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0