歯科医院の待合室・診察室の光環境3-デザイン

歯科医院の待合室や診察室では患者は不安感を持つ傾向があるが、その多くはできれば安心して落ち着いた気分で過ごしたいと願っている。
「医療施設の待合室・診察室での気分」についてのアンケート調査結果がある。 「どんな気分で過ごしていますか?」という問いには
待合室は「不安な」気分が42%、診察室は「不安な」気分が58%であった。
また、「理想的にはどんな気分で過ごしたいですか?」という問いには
待合室は「落ち着いた」気分、診察室は「安心した」気分と答えた人がそれぞれ回答者の72%近くであった。*1
歯科待合室の環境としては、不安感を持っている患者が落ち着けて居心地の良い空間づくりが求められる。具体的な方法をいくつか提案してみたい。
内装は木目調や淡い色彩などのくつろげる雰囲気のインテリアとし、動線計画はシンプルな動線とする。
椅子はゆったりと座れるソファなどを視線を考慮した効果的な配置にする。また、環境音楽として心地よい音楽を流すことでストレスのない居心地の良い空間環境を実現できる。
視覚的に癒される雰囲気を作り出すために、観葉植物やアートを飾ることはリラックスできる空間づくりに効果的である。また、長時間の待ち時間でも退屈しないように雑誌やTV、ウォーターサーバーなどを置き、Wi-Fi設備を提供してスマートフォンやパソコンも自由に使用できるようにしたい。
温熱環境は老若男女問わずに快適な設定としてすべての患者に配慮した快適な待合室を実現することを推奨する。
また、歯科診察室は、治療を行う場として必要な器具類を整然と設置するとともに清潔な空間とし、不安感を打ち消すような安心できる落ち着ける空間環境としたい。
歯科待合室、診察室の光環境は、非常に大きな空間要素であるため、特に配慮した計画とすることが重要である。次回に光環境づくりについて考察する。


