アーバンマイニング2-日本の現状

日本の都市鉱山に蓄積されている量は、世界の現有埋蔵量に対し、金は約16%、銀は約22%、鉛は約11%、インジウムは約16%と試算されている。(2008年 独立行政法人物質・材料研究機構資料)
この結果から、鉱物資源に乏しい日本に多くのレアメタルや貴金属が蓄積量として眠っていることが明らかになり、都市鉱山への注目度が高まった。
2022年の東京オリンピックでは、メダルを「都市鉱山」から制作し、日本のリサイクルへの取り組みを世界に発信する良い機会となった。小型家電等から収集した金32Kg、銀3500Kg,銅2200Kgがメダル原料として使用され、世界的に高い評価を得た。
環境省は、「都市鉱山」から金属を回収して再資源化する量を2030年度までに倍増する計画をたてている。そしてレアメタル等を対象とした脱炭素型回収スキームの構築及びリサイクル技術・システムの実証公募を行って事業の推進を呼びかけている。
経済産業省・資源エネルギー庁は2021年に「カーボンニュートラル実現に向けた鉱物資源政策」の中でレアメタルの安定供給がますます重要になるとして、レアメタル備蓄の強化と使用量低減、代替技術開発の必要性を記している。
現在日本は世界有数のレアメタル消費国となっている。今後さらにその消費量は増加すると予測されている。
貴重な都市鉱山に埋蔵されている資源をいかに再利用していくかが日本の経済、環境問題共に重要な課題となっているのである。


