ウェルビーイング10―WELL認証1

建築におけるウェルビーイングを考える基盤となるものに、WELL認証(WELL Building Stsndard)がある。WELL認証とは、人々の健康とウェルビーイングに焦点を合わせた建築や街区の環境評価システムである。*1
WELL認証は、アメリカの公益法人IWBI(International WELL Building Institute)により、2014年にWELL v1が、2020年にWELL v2が発表された。v1は、2020年にすでに登録を終了している。v2は、より良い建物を通じて人の健康をサポートし、向上させるための10のコンセプトで構成されており、あらゆる種類のプロジェクトの評価に使用できるものとなっている。
10のコンセプトの分野は、[空気、水、食物、光、運動、温熱快適性、音、材料、こころ、コミュニティー]となっている。各分野ごとに必須項目、加点項目が設定されている。
WELL認証を受けるには、まずプロジェクト登録をし、評価項目を満たしていることを記した書類を提出する。書類審査では10分野の必須項目を満たし、さらに必要な数の加点項目を取得することが必要である。
さらに書類審査に加えて現地検証の結果が審査される。現地検証では、光・音などの環境測定と各種チェックを行い、要件を満たしているかの検証が行われる。
その後、獲得合計点数に応じて、プラナ、ゴールド、シルバー、ブロンズの4段階で認証される。認証取得後には、定期報告が義務化されており、有効期限である3年後には、再認証が必要となっている。
WELL認証を受けた物件数は、世界48か国、1329件となっており、そのうち日本は、49件となっている。(2024年2月)
建物内の環境・エネルギー性能評価に加えて人間の健康やウェルビーイングにも焦点を当てた空間環境評価システムとしてWELL認証の活用が今後も望まれる。
■参考文献
*1:WELL認証


