ウェルビーイング9―ウェルビーイング経営4

実際にウェルビーイング経営を行って効果を上げている国としてオーストラリアの例がある。
オーストラリアはウェルビーイング先進国と呼ばれており、国主導でウェルビーイング向上に取り組んでいる。*1
ワークプレイスについては、活発で生き生きしていることがウェルビーイングを助長すると考えられ、最低でもグリーンスター*2(LEED*3のオーストラリア版)に即した健康的な環境を提供することが要求されているという。例えば、自然光、新鮮な空気、植物を取り入れるなどである。
また、人間工学的側面から、様々な行動を促すことが健康につながるとし、可動性が高く、動くことを加速するための動線計画を図り、多彩なタイプのスペースを提供するオフィス環境を構築している。
特にABWという働き方を取り入れて効果を上げている。ABW(アクティビティ・ベースド・ワーキング)とは、仕事の時間と場所を規定せずワーカーが自分の意思で選択する働き方である。
ABWは、一日の仕事のうち、各人が各行動に適したスペースを使うため、自分の環境を自由にコントロールしている感覚になり、精神的な満足感を得られ、コミュニケーションも深まり、ウェルビーイングの活性化につながるとしている。
オーストラリアでは、オフィス環境で最も重要な要素は、スペースの広さや家具のことではなく、「人」であり、その人をダイレクトにサポートしてオフィス環境を快適にすることが、ウェルビーイングを高め、高い生産性を期待できるとしている。
このオーストラリアのオフィス環境に関するプロジェクトは、国を超えてアジア、ヨーロッパ、北米、南米の地域へと拡大しているという。
■参考文献
*1:ウェルビーングの先進国、オーストラリア
*2:Green Star (Australia) – Wikipedia
*3:LEED とは


