ウェルビーイング8―ウェルビーイング経営3

ウェルビーイング経営のメリットとしては、生産性の向上、離職の防止、企業のイメージアップなど多くの事柄が挙げられる。

従業員のウェルビーイングが高まることで、仕事にやりがいを感じ、意欲的に取り組む姿勢が生まれる。従業員が心身共に健康な状態で働けるようになると、欠勤や休職する割合も減少となる。そして業務のパフォーマンスが向上することにより、生産性の向上が期待できる。

また、人材流動性が高まっている現代において、ウェルビーイングが高まることで、職場の満足度が増して、職場定着率が上がり、離職防止の効果が望める。

ウェルビーイング経営を実践している企業は、それを社会に公開することで、ブランドイメージの向上となる。そして求職者にとって魅力的な企業となり、優秀な人材の確保に効果につながる。

実際に、従業員のウェルビーイング効果として、創造性3倍、生産性31%、売上37%増加、欠勤率 41%、離職率 59%、業務上事故 70%減少という研究結果があり、従業員、企業双方にとって望ましい結果が得られることが分かっている。*1

一方、デメリットとして挙げられることは、ウェルビーイング経営を実践することで短期的に利益確保の面ではマイナスとなる場合や、利益につながらない取り組みにコストをかける場合などが出てくるということだ。これらに対しては、長期的な計画と実践で対応することで、より良い効果を図っていく姿勢が重要と考える。

近年、人手不足や業務効率化など多くの企業が深刻な経営問題を抱えている。企業、従業員共に多くのメリットが期待できるウェルビーイング経営は、今後さらに重要性が増していくことと考える。

■参考文献
*1「ウェルビーイング」前野隆司著