ウェルビーイング1-概要

ウェルビーイング(Well-being )とは、1948年に公布されたWHO(世界保健機関)の憲章の前文にて定義されたもので「健康とは、単に疾病がない状態ということではなく、肉体的、精神的、そして社会的に、完全に良好ですべてが満たされた状態にあること」の「満たされた状態」を意味する概念である。
現代は「VUCA」(Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性))の時代と言われ、世界的に混迷期とされている。
その中でコロナ禍を経て人々が、「人間にとって真に幸せな生活とは何か」ということを改めて自問するようになり、ウェルビーイングについて世界的に注目が集まるようになってきた。
また、従来の経済至上主義から生まれた弊害が問題化しており、モノによる経済的繁栄を目指す姿勢から地球環境や人間のより良い状態を目指す姿勢へと世界の動きが変化してきている。その結果、世界でウェルビーイングに取り組む動きが活発化しているのである。
2015年に2030年までの世界の共通目標として国連が提唱したSDGsでは、3章に「すべての人に健康と福祉を」の目標があり、その中でウェルビーイングが提示されている。
WHOは2021年にウェルビーイングが健康・経済・社会・環境等を統合する包括的な要素であるとして、政策課題に取り入れていくことを表明した。
日本においては働き方改革による労働環境の整備が求められており、長期的な企業経営には従業員の心身の健康や幸福が欠かせない要素であるとして、ウェルビーイングの取り組みが企業の重要な経営要素となってきている。
コロナ禍を経てテレワークが普及し、働き方が多様になったことで様々な問題も生まれている。今まさにウェルビーイングについて考える必要のある時期だと言えるのではないだろうか。
今回よりウェルビーイングについて取り上げ、さらに照明の役割などについても考察したいと考える。
■参考文献


