バーレーンパビリオンの照明4―ウェルビーイングな照明③

バーレーンパビリオンのテーマは、「世界に対する卓越した開放性、文化の多様性、革新性を有するバーレーンの魅惑的な物語を紡ぎ出す」であり、「革新と伝統の融合」を表す展示が行われる。
バーレーン国は、ペルシャ湾に浮かぶ人口約160万人、大小40の島からなる国で国土面積は、日本の琵琶湖に匹敵する広さである。
小国でありながら、先進国と同等の所得水準を達成しており、湾岸諸国で最も宗教的規則が穏やかで、立憲君主制を採用する民主主義国家である、などの特徴があり、日本とは複数の理念を共にする友好国である。
紀元前からの天然真珠産業が衰退してから、1932年に、湾岸諸国で初めて石油生産を開始してからは、石油産業が経済の基軸となった。
そして、政府が早くから石油に依存しない経済発展を目指し、国際金融、交易、観光等に力点を置く他、アルミニウムの精錬・加工業や石油化学、造船といった基幹産業が大きな成長を遂げてきている。
近年では、持続可能性を促進するビジョンを多角的に実現しており、バーレーン国際空港では2022年からカーボンニュートラルを実現している。
観光では自然保護と地元コミュニティのウェルビーイングを促進する「責任ある旅行」に焦点をあてたエコツーリズムを実施しており、複数の宿泊施設がサスティナブルな取り組みを行っている。
パビリオンの吹き抜け空間を囲むように設けられた展示スペースでは、上記のバーレーンの主要な貿易港としての歴史や、豊かな文化、明確な経済力、多様な能力と持続可能性、世界に向けた並外れた開放性、革新性などに関しての展示が行われる。
展示スペースの照明は、様々な展示内容、展示方式に対応可能となるダクトレールを使用し、スポットライトでの照明とした。
照明制御は、PWM制御とし、点灯、消灯、調光の様々なパターンを想定したきめ細かい制御回路となっている。
バーレーンパビリオンは、伝統と革新が調和し、感覚を目覚めさせる空間となっており、来場者は感覚豊かな没入体験を得ることができることだろう。
照明の光がその体験の一助となり、訪れた人々が、「幸福な生き方とは何か」という各人のウェルビーイングについて考えるきっかけになることを期待したい。


