群馬県立近代美術館

当初の美術館は1974年に建てられ、そのデザインの斬新さは今だに新しく感じられます。それに加えて、今回新たな3つの展示室の増設を行いました。

建築家・磯崎新氏は、光の完璧性を求めて実験並びに光のチェックを何度も行いました。メインの展示室はテーブルを逆さまにしたフォルムにデザインし、そこから蛍光管を隠してた間接照明を演出することで基本照度を取ることで、昼間は周囲の高窓から昼光を間接で空間に入れ、暗い時には隠された照明が足りない光を補うプログラムとなっています。低い天井内(7.2M)のスリットにはローボルト器具が隠されていて、レンズなどで制御した光が絵画に微細に照射されています。

設計:磯崎新アトリエ

所在地:群馬県 / 高崎市

竣工年度:1995年