ゲレンデの光
しんしんと降り積もる雪が山々を覆う季節。
そんな厳しい寒さにもかかわらず、人々が集う場所が「ゲレンデ」である。
ゲレンデというと、何を思い浮かべるであろうか。
幅広い年齢層に愛されるウィンタースポーツの舞台であり、真っ白な雪で覆われ非日常的な体験を味わえるゲレンデでは、「光」が様々な現象を生み出している。
ゲレンデにおける紫外線の反射率は非常に高く、約80~90%に及ぶ。そのため『雪目(雪眼炎)』という目の炎症が起こりやすく、UVカット機能を持ったゴーグルやメガネが必須である。
また同様に、紫外線が肌に与えるダメージも大きいため、真夏日と同程度の日焼け対策も大切である。
しかし、ゲレンデの強い反射光は、私たちに悪影響ばかりを与えているわけではない。
高い反射率によって、雪がレフ板のような効果をもたらし、日光を反射した光で人々や風景を美しく照らす。そのため、周りの人々が普段よりも素敵に見える、通称「ゲレンデマジック」が起きるのではないかと私は考える。
ゲレンデの光は、人々の姿を美しく照らし演出するだけではなく、人々の心も明るく照らす。今年の冬は是非ゲレンデに赴いて、フィルムや心に美しい思い出を残してみてはいかがだろうか。
Photo by jasper guy