動物と光6-ペットと光⑥

ペットを飼育する高齢者についての興味深い研究結果がある。東京都健康長寿医療センターによる「ペット飼育と高齢者の医療費・介護費の関係」についての研究である。

それによるとペットを飼っている人は飼っていない人に比べ、医療費には差はないが、月額介護費は約半分に抑えられているという結果が出ている。*1

この結果から、毎日ペットの世話をすることは、規則正しい生活を維持しながら、身体活動を増やし、高齢者の社会参加が促進される重要な要素になるのではないかと考えられる。

ペットと共生する暮らしは、高齢者にとっても和みや癒しなどの精神的な豊かさをもたらし、高齢者のQOL(生活の質)の向上に大きく貢献するといえる。また、ペットとの生活を希望する高齢者に応えて、近年、種類や大きさ、数など一定の条件を満たせば、ペットと入居ができる老人ホーム・介護施設も増えている。

超高齢社会となった日本において、今後ペットと共生する生活がより推奨され、増えていくことが予想される。その暮らしを健康的なものとするためには、より光環境にも配慮が求められると考える。

人間とペットのより健康的で快適な生活を担う光環境としては、自然光を採り入れることを基本にし、ペットそれぞれの視覚特性に適した照明の設置が望まれる。また、人もペットもより健康的で長寿を実現できる生活を目指すために、体内時計に沿ったサーカディアンリズム照明の利用をお勧めしたい。

参考文献
*1:https://www.tmghig.jp/research/release/2023/0203.html