「どっさり夢がある暮らしなら、お金やモノは、そんなにたくさんなくても、毎日はキラキラ光を放ってくるものだ。」


斎藤茂太(1916~2006年)は、日本の精神科医、随筆家。本業の精神科医としての専門書をはじめ、趣味や旅行の体験記などおよそ170点の著作がある。特に生き方に関連した著作は、豊かな人生経験に裏打ちされた言葉で著され、現代に生きる悩める人々に希望を与え続けている。

斎藤は、1916年歌人で医師の斉藤茂吉の家に長男として生まれた。弟は「どくとるマンボウ」で知られる作家、北杜夫である。明治大学文学部、昭和医専(現昭和大医学部)を卒業。その後、慶應大学医学部で精神医学を専攻後、軍医などを経て1950年に精神科病院の院長に就任した。

日本精神科病院協会名誉会長、日本旅行作家協会会長、日本ペンクラブ理事、など多くの要職を兼務して活躍しながら、作家としても活躍し、多数の著書を出版した。

また、旅行好きであるとともに船舶、飛行機、汽車などの大の乗り物好きであった。特に飛行機マニアであり、旅客機に関する著作も多く、旅客機の専門誌や機内誌にもしばしば登場していた。自宅には実際の飛行機のプロペラやファーストクラスの座席を飾って楽しんでいた。

どっさり夢がある暮らしなら、お金やモノは、そんなにたくさんなくても、毎日はキラキラ光を放ってくるものだ。

―夢を持つと人生に目的が生まれ、その夢の内容を思い描いたり、夢が叶った時の気持ちを想像したりすることで、楽しい気持ちや幸せな気持ちを味わうことができる。そして、その夢に向かう日々が、生きがいとなって光輝くものとなり、人生を豊かなものとしてくれる。―

晩年は足の具合が悪く、外出を控えた生活となったが、作家としての活動は以前にも増して多くなり、多数の著作を著した。2006年心不全のために90年の生涯を閉じる日までその著作にかける意欲に満ちていたという。

「心の名医」と呼ばれ、ユーモアあふれる柔和な人柄で多くの人に「モタさん」の愛称で親しまれた斉藤茂太。彼の著作は、その生きざまと共にこれからも人々を魅了し続けていくことだろう。




・ウィキペディア
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