春雷


雷が鳴っているとき、その光を暗闇で見たことはあるだろうか。
当然、雷が苦手だという人もいる。だが、たまには雷の音が聞こえたら、部屋の電気を消して、あの一瞬の光を待ちわびてみてはどうだろうか?

雷の中でも「春雷(しゅんらい)」は立春から立夏の間に発生する雷である。そしてしばしば雹を伴って発生する。
春は、植物が芽吹く季節であると同時に、「春の嵐」「春雷」「花曇り」「花散らしの雨」というように暗い空模様と共に詠われる季節である。そして春に因んだ素敵なことばや名称が多くある季節である。

雷はあの一瞬のうちに天と地から、互いに伸びる光が出会うものである。
そして春が始まるころ、灰色の空に現れる一瞬の光を探す時間は季節を感じる大切な時間だ。
春にしか出会うことのない雷に思いをはせてみてほしい。
 
 
参考サイト1:春雷. 暦生活. https://www.543life.com/kigo/post20200213.html
参考サイト2:美しい日本の季語. ひつじの暴走有限会社. https://ameblo.jp/xiaof4tian/entry-12355451498.html