新しい照明分野3―デジタルサイネージ2

デジタルサイネージは明確な目的と効果を伴って情報を配信する方法として様々な場所で急速に広まっている。

デジタルサイネージの表示形態は様々である。表示装置の種類別にその特徴をみてみる。
・屋外用大型LEDビジョン
従来の紙媒体の看板とは違い、映像や音での訴求活動が可能なため訴求効果が大きい。
・屋内用LEDビジョン
近距離で見ることを想定して作られているため、ピッチサイズが細かく映像が美しい。
照明として利用し、空間演出表現を豊かにすることも可能で展示会やファッションショーなどの空間演出に利用されている。
・ウィンドウビジョン
外光を遮らず、室内の明るさを確保したまま高精細の映像を映すことができる透過型LEDビジョン。内側から外側を見ることが出来、既存の窓やガラスに設置可能である。
・床用LEDビジョン
フロアサインの視認性が高められる。インタラクティブ型ディスプレイでは、タッチに反応する映像を楽しむことができる。
・特殊型LEDビジョン
  立体的な表現による印象に残る特別な空間演出が可能。スタンド型やCUBE型、湾曲型、アーチ型や筒型など様々な立体形状のLEDビジョン。

また、デジタルサイネージの利点は、以下が挙げられる。
・紙媒体よりも視認性が高く劣化しにくい
多様な映像を展開することで注目を集めやすく、従来の紙のポスターや看板などのような経年劣化に比べて長期間劣化しない。
・情報の更新が容易 
パソコンやUSBによる情報更新が容易で遠隔からの配信が可能である。
・状況に応じたコンテンツの発信が可能
飲食店においてメニューを昼と夜で替えて表示するなど、状況に応じた表示設定が可能である。

デジタルサイネージは「屋外の大型画面による広告」としての利用だけではなく、デジタルネットワークや無線LANの普及、ディスプレイの発展などに伴ってその活用の幅がさらに広がっていくことが予想されている。

参考資料
https://led.led-tokyo.co.jp/news/digitalsignage/