太陽を追うヒマワリ

7月ごろに開花時期を迎え、大きな黄色い花を咲かせるヒマワリ。夏の太陽の光を彷彿とさせるこの花は、やはり名前も太陽に関係したものとなっている。向日葵は英語ではSunflowerと文字通り「太陽の花」を意味し、和名では「向日葵」と書かれている。これは常に太陽に顔を向けて回るこの花の特徴が由来である。

朝、東を向いていたヒマワリは太陽の動きに合わせて周り、日没には西を向いている。この仕組みには茎に含まれるオーキシンと言う成長ホルモンが関係している。オーキシンは日向の茎よりも日陰側の茎に集中し濃度に偏りがでる。その性質により、太陽の光に当たっている茎よりも当たっていない茎の方が早く成長し、上に被さるようにして伸びる。これにより、ヒマワリの花は自然と太陽の方角を向くことなる。

上記で述べたようにヒマワリが太陽を追う仕組みは茎の成長によるものである。蕾が大きくなり、花が完全に開く頃には成長が止まり、ほとんど動かなくなる。

このように太陽に向かって成長する性質を「向日性」と呼び、ヒマワリの他にもマリーゴールドやダリア、百日草などにも同様の性質が見られるが、ヒマワリの動きはとりわけはっきりしている為ヒマワリ特有のものだと誤解されやすい。

夏の風物詩、ヒマワリ。太陽の光が眩しいこの時期は、目にする機会も多い。見かけた折にはぜひ花の向きに注目して見てほしい。

 
参考資料:
https://www.hanamonogatari.com/blog/1050/
https://ja.wikipedia.org/wiki/ヒマワリ