しぶんぎ座流星群


新年が開け寒さがさらに厳しい季節となった。
そんな寒空の中現れる天体ショー「しぶんぎ座流星群」をご存知だろうか。

しぶんぎ座流星群は、8月の「ペルセウス座流星群」、12月の「ふたご座流星群」と合わせて三大流星群と呼ばれる。しかし、しぶんぎ座流星群は活動が活発な期間が短いことや、年によって出現数が変化しやすいことから、他の流星群より観測が難しい。名前は今は無き「壁面四分儀(へきめんしぶんぎ)座」という星座に由来しており、現在の星座で言うと「うしかい座」と「りゅう座」の境界あたりに現れる。*1

私たちが空を眺めるとき、今見えている星の輝きは過去の光であることは聞いたことがあるだろう。例えば、うしかい座で最も明るい星のアークトゥルスは、地球から約37光年離れている(比較的近い)。つまり今見えているのは37年前の光で、日本ではバブル景気が始まり、発売されたゲームソフトドラゴンクエストに夢中になっている頃だろうか。

今年のしぶんぎ座流星群は12月28日〜1月12日にかけて活発となり、2024年1月4日18時頃に極大となる予想だ。満月が夜空を明るく照らす前に、アークトゥルスを頼りに流星群を探してみてはいかがだろうか。*2

・参考
*1 https://www.nao.ac.jp/astro/basic/quadrantid.html
*2 https://www.study-style.com/seiza/meteors/Quadrantids.html
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%97%E3%81%B6%E3%82%93%E3%81%8E%E5%BA%A7