新しい照明分野4―デジタルサイネージ3


従来の紙のポスターや、同じ静止画を切り替えるだけのロール・スクリーン看板、同じ動画映像を繰り返し再生するだけのビデオディスプレイなどに比べて、デジタルサイネージはより高い広告効果が期待できる。今回は最新の技術について取り上げる。

プロジェクションデジタルサイネージは、床や天井のような、ディスプレイを設置できない場所にも自由に映像を投影できるプロジェクターの技術を活かした広告である。

従来大画面の映像は、マルチディスプレイを利用するのが一般的で、この場合、縁の継ぎ目が目立つ欠点があった。プロジェクションデジタルサイネージでは、継ぎ目のない大画面映像が投影できる。ガラス面やアクリル板をディスプレイとして活用することも可能である。

また、立体映像技術のデジタルサイネージへの利用は既に始まっている。3DサイネージはLEDビジョンなどのディスプレイ表示領域に余白を持たせることで、画面からはみ出しているように見せる映像技術である。錯覚により裸眼でも立体感のある映像として見ることが出来、従来になかった珍しく興味深い映像で多くの人の注目を集めることが可能だ。

視聴者別最適化が行えるデジタルサイネージの普及も増えているという。これは、HDカメラ映像をリアルタイムでAR処理をし、顔認識技術により、性別や年齢を瞬時に判断、見る人に合った映像を瞬時に生成する機能を搭載するデジタルサイネージである。

デジタルサイネージは今後、さらに効果の高い情報メディアとして発展していき多様な広がりを見せていくことだろう。

参考資料
https://avix.co.jp/digipro-2/tag7/3758/ 
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%82%B8%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%8D%E3%83%BC%E3%82%B8