光と陰の世界で生まれ変わるもの9─シャンパン「シャンパーニュ騎士団」

1656年に設立し、数あるフランスの騎士団の中でも最も由緒ある団体のひとつであるシャンパーニュ騎士団。
ルイ14世と宮廷のグルメとして知られる貴族たちによって設立され、長い休眠の後、1956年に再興された。
以来シャンパーニュ愛好家である世界各国の政財界の名士、芸術家、ジャーナリストをはじめ、業界人、一般の美食家など、約5000人がシュヴァリエ(騎士)に叙任されている。

弊社デザイナーの小西美穂は、シャンパーニュの伝導・発展に寄与する人々に与えられる称号であるシュヴァリエ(騎士)に叙任された。
本記事は、2019年ごろに掲載していた「光と陰の世界で生まれ変わるもの-シャンパン」シリーズのリバイバルとして、「シャンパーニュ」と「光」の関係性について再考する。


シャンパーニュを味わう時、常に感じる事は「シャンパーニュは光」であるという事だ。シャンパーニュのきめ細やかな光輝く泡⽴ち、⾹り、味わいは、シャンパーニュ夫々に個性があり、表現が豊かだ。様々な異なるシャンパーニュに出会う度に⼼踊らされる。それはシャンパーニュをこよなく愛する⼈々との時間も同様で、とにかく⾟い時や悲しい時も⼼に光が宿り、暗闇が照らされるのだ。私にとってシャンパーニュは「光」そのものだと感じている。

シャンパーニュと照明デザインは、特別な瞬間や体験を演出する上で相互に影響を及ぼす⼤切な要素と考える。照明の選択や設計は、シャンパンの魅⼒や雰囲気を最⼤限に引き出すために重要な役割を果たすことから、シャンパーニュは公私ともに私の⽇頃の⽣活に⽋かせないものだ。最良の光空間で味わうシャンパーニュを常に追い求め、照明がいかにシャンパーニュに新たな価値を創出できるのか⽇々考えている。

 

シャンパーニュ騎士団 公式サイト
Accueil – Ordre des coteaux de Champagne (occ-france.com)